公立の小中一貫について
「小中一貫校」公立で制度化を検討 文部科学省、地域の実情に合わせた編成可能に
読みました。
中高一貫ではなく、小中一貫である。最初みたときに見間違えたかと思った人も少なくないだろう。
小中一貫にすることで何が変わるのか、考えてみた。
小学校教員の優秀な人材の確保
小学校の教員採用試験の倍率は中高と比べても低い。小学校は義務教育であり、中学校と同数程度の教員を求めているが、なかなか優秀な教員が集まらないのが現状であろう。自分の経験からも、小中高と段階をおって教師が優秀になっていくのは実感している。
中学校免許状による小学校専科教科担任の可能制度
音楽,美術,保健体育又は家庭の教科について中学校の教諭の免許状を有する者は,それぞれの免許状に係る教科に相当する教科の教授を担任する小学校の教諭又は講師となることができる(免許法附則第3項)。
自治体の経費削減と教員の待遇改善
上記のように、免許法では実技教科に関して中学校の免許で小学校を教えることも可能になっている。授業数が少ない教員を中高でシェアできるのは、自治体としても経費削減にもつながるし、今まで非常勤講師として雇用されていた教員にも専任の道が見えてくる。
また、非常勤講師が減ることは校務の円滑化に繋がり、結果的に教育力の向上を図ることが出来るのではないだろうか。
デメリットとしては、部活の問題などであろうか。
中高ならまだしも、小中で接触のあるスポーツを一緒にやるのは危険であろう。
とにかく、高校教師の立場としては大いに賛成である
都立中高一貫校10校の真実 白鴎/両国/小石川/桜修館/武蔵/立川国際/富士/大泉/南多摩/三鷹/区立九段
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